橋本氏の技術を付け焼刃でしか学べなかった私でしたが、講義と実習で大切なところはしっかりと叩き込んでもらい、あとは現場でやりながら勉強し身につけていきました。
NGO DIFAR(ディファル)での堆肥事業は数年前から始まっており、私が派遣された時点では、すでに立派な堆肥舎で堆肥が出来上がってきている状態でした。
前半はこの堆肥を使っての栽培試験を主に任されました。出来上がった堆肥で実際に野菜ができるか、またどのくらいの量を使うのが適切なのかなどを判断するというものでした。
知らない土地ながら現地スタッフの力をかりて、畑を借りるところから始め、なんとか野菜を収穫することができ、ほっとしたのと自信にもつながりました。
後半は、堆肥場で堆肥づくりに専念しました。
堆肥場は現地スタッフが進めていましたが、適当にやっているところも多く、品質としてはまだまだというところでしたので、その建て直しと私が帰国してからも継続していけるような仕組みづくりに取り組みました。
「指導」とは言いますが、堆肥づくりの現場は私も初めてでしたので、実際に自分もやりながらスタッフと一緒に身に付けていったというところです。
おかげで、堆肥づくりの面白さ、奥深さに魅了されていったとともに疑問も色々とでてきて、帰国後は橋本氏の下でもう一度きちんと堆肥づくりを勉強してみたいと思うようになりました。
また有機農業自体にも関心が高まり、それまで自分で農業をするなど考えてもみませんでしたが、有機農業の将来性と人の役に立てる仕事だと感じて、堆肥づくりを勉強した後は自分でやってみようと思うようになりました。
海外での活動を通して、自分に自身が持てるようになってきたことも、きっかけのひとつになったと思います。
ボリビアでは色々な体験をしましたので、ボリビア滞在記として、エピソードをご紹介していきたいと思います。